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 今の社会って、全国民が芸能リポーターの「井上公造」化している気がします。SNSを見て、いろいろなことを推測します。みんながみんな、パパラッチになっている。

 そういう僕も、他人のSNSがきっかけで、ツイッターを始めました。赤坂でつけ麺を食べていたらツイッターに「デーブ・スペクター 赤坂 つけ麺なう」って書かれた。「興味があるのか」と疑問に思い「それなら自分で発信しよう」と。

 僕のツイッターにはギャグとテレビへの意見がほとんどです。でも、いくつかルールを作っています。

 まず、思いつきで投稿しない。僕はレコーダーやメモ帳を持ち歩き、書きたいことは必ずメモします。毎日投稿するギャグもか、って? もちろんです。ツイッターは一度投稿した内容を編集できないし、炎上を防止するためです。「大阪でタバコを買った→毎度セブン」っていうこれ、これも冷却期間をおきました。

 テレビでは言えないことも話せますが、誰かが傷つくことは投稿しません。テレビ番組の作り方を「おかしい」と指摘しても、最後にフォローの一言を入れる。ただの批判では終わらないようにしています。

 今、フォロワーは176万人います。増やしたいけれど、僕の投稿には絶対に広告を載せない。投稿内容への信頼を失うし、忖度(そんたく)せず思ったことを伝えたい。今回もどこの新聞とは書かず「ロビーの暗い某新聞社の取材を受けた」って書こうかな!

 SNSでの「炎上」は海外でも起きています。最近は日本で、若手人気俳優が男性経営者との交際について投稿して「炎上」しました。この投稿に怒っていない人は何千万人もいると思う。でも、怒る人の声がクローズアップされ、騒動になっている感覚になる。「何人以上が批判的な投稿をした場合」とか、そろそろ、炎上の定義を作りませんか?

 SNSって、一昔前だったら考えられなかった世界です。だからなくても生活できる。大人も子どもも、社会のプレッシャーに負けて、無理してまで始めることはありません。

 そういう僕も、女性タレントに「やってないの?」と言われ、LINEを始めました。いざ使うと、メールの方がいいと思う。でもメッセージが来ないともやもやして、自分にスタンプを送ったことも。今は何でもLINEですよね。僕も、自分のスタンプをちょっと考えてもいるところですよ。(聞き手・円山史)

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 デーブ・スペクター 放送プロデューサー アメリカ・シカゴ生まれ。1983年に米・ABC放送のプロデューサーとして来日。「サンデー・ジャポン」など多数にコメンテーターとして出演している。

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