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 ■Reライフ 人生充実

 人生100年になると、どんな悩みや課題があり、暮らし方はどう変わるのだろう。朝日新聞Reライフプロジェクトは、「読者会議・商品モニター会」のメンバーによる取材や座談会を開催。企業と生活者を橋渡しし、ともに課題を解決する、新たなライフスタイルの「共創」に取り組んでいる。

 ■読者会議 健康・お金…課題取材し本音を発信

 今年度上期に取り上げたテーマの一つが「長寿時代に“筋活”は不可欠」だ。東京都の大倉美登子さん(84)は体組成計の取材に参加し、ウェブに記事を書いた。下肢の筋肉や推定骨量を測定できる最新機器の説明を聞き、「年代別に気をつけるべき指標が異なると分かった」という。

 一方、「シニアに人気のウォーキングだけでは筋力維持には効果がない」と筑波大学大学院(スポーツ医学)の久野譜也(しんや)教授は話す。だが、正しい健康情報は、従来型の情報発信では届きづらい。「広げるには普通の人の口コミが大事」と指摘する。

 長生きにはお金の不安もある。ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんによる講座を取材した堺市の中島一彦さん(52)は「定年は視野にあるが、まだ必要な出費があり楽観できない」と書いた。「定年後の収入減を乗り切るには、生活を何段階かでダウンサイズしておくとよい」という指南に納得したという。

 同世代の生活者が伝える本音だからこそ共感し、伝わる言葉がある。時には70代の参加者の生き様に50代メンバーが刺激を受けることもある。

 ■企業 率直な声、開発に生かす

 企業が読者会議・商品モニター会を活用し、商品開発や販促に生かす試みも出てきた。

 通信販売大手の千趣会は、足の筋力が衰える50代の女性に向けた靴の開発に挑んだ。半年間に及んだ開発会議では「足元がきれいに見える靴を」「でも、足が痛くなるのはいや」など両立が難しい要望が挙がった。担当者は当初、スニーカーのような靴を考えていたが、パンプスに転換。こうした商品は、市場にまだ少ないと感じたという。

 釜飯の素「銀座ろくさん亭」シリーズを展開する大塚食品の担当者は、これまで消費者の声に直接触れる機会が少なかった。座談会を開いて利用場面を詳しく聞き出すことができ、「何をパッケージにうたえばよいか、参考になった」と話す。

 ネットを中心に有機野菜を販売するオイシックスは、実店舗で商品の魅力を伝えるのに苦労していた。「にんじんジュースにして飲んでみて下さい」などと「野菜がしゃべる」装置を試したところ、「愛着がわく」と参加者は好反応。「老眼で売り場の説明書きを読むのはつらい。音で教えてくれるのはうれしい」という予想外の声も得られたという。

 ■モデルなき長寿社会、多様な連携を 高齢社会共創センター長・秋山弘子さん

 人生100年時代は、個人にとっても、社会、企業にとっても、「モデル」がない時代です。かつては就職、結婚、定年とライフステージがありました。今は、一人ひとりが自分で人生を設計し、かじ取りしなければならない。

 一方、今の街は1970年代ごろまでの人口構成にあわせてつくられたので、教育、住宅、医療、介護などのインフラは、長寿社会に対応できません。

 そうした課題こそが、企業にとってイノベーションのチャンス。私が所属する東京大学高齢社会総合研究機構は、産学官民連携でこの解決に取り組んできました。

 その一つが、神奈川県鎌倉市の高齢化率が45%を超す地域で昨年始まりました。住民から「若い人が住みたい町に」との声が浮かびました。そこで、「テレワーク」をテーマに呼びかけたところ、オフィス機器や住宅メーカー、通信会社などが参画し、自宅を快適なオフィスにする商品づくりが動き出しました。

 従来は、リサーチはあっても、「共創」まではなかったのではないでしょうか。私たちは、住民の課題に企業がこたえ、試作品を実生活で使ってもらい改善します。

 大事なのは、「ユーザー中心の共創」。知識やスキルが異なる複数の企業、生活者が連携し、解決する場。それを進めるため昨年、センターが発足しました。こうした「共創」の場が、課題ごとに広がっていくと良いと思います。

 <2018年度の主な読者会議活動>

 【上期に取り上げた企画】

・人生100年時代の“筋活”

・だから同窓会は面白い

・人生100年時代のマネー術

 【企業との体験・座談会】

・金融機関による定年世代向けサービス開発支援

・チョコレートの健康効果は?

・電動アシスト自転車の試乗体験会

 【コミュニティー活動・投稿企画】

・試写会・美術展への招待と感想投稿

・プロによる似合う服アドバイスと写真撮影会

・「with読者会議」紙面アンケート

 【今後の新しい活動(予定)】

・読者リポーターによる企画会議

・記事の書き方・写真の撮り方

 ※朝日新聞Reライフ読者会議は、人生後半を自分らしく生きる世代のためのコミュニティーです。紙面アンケートなどに参加する「編集企画会」と、企業の商品開発やモニターをする「商品モニター会」があります。特別な知識はいりません。あなたも参加してみませんか?

 <メンバー登録・イベント詳細は> http://t.asahi.com/dkaigi別ウインドウで開きます

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