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 朝日新聞社と米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、提携90周年を記念したシンポジウム「激変時代の羅針盤 社会とメディアはどう動く」を9日、東京都文京区の東京大安田講堂で開いた。NYT発行人らが来日し、デジタル時代における報道機関のあり方について議論を交わした。

 シンポジウムでは冒頭、朝日新聞社の渡辺雅隆社長が「伝統的なメディアも様々な変革を迫られている。その役割は『伝える』から『つなげる』へ進化している」とあいさつした。

 NYT発行人のアーサー・グレッグ・サルツバーガー氏は「最も大事なのは、まず『何を変えてはいけないのか』を理解すること。我々にとって譲れないのは、ジャーナリズムだ。それ以外については変化をいとわない」と話した。

 また、NYTコラムニストのトーマス・フリードマン氏が講演した。現代を「加速する時代だ」とし、「技術革新などの加速力が、世界そのものを作り替えている」と指摘。仕事の仕方や地政学、倫理のあり方までもが急速に変わってきている実態を語った。また、「世界が速度を増しているからこそ、遅くて古いものの価値が出てくる」とし、「ジャーナリズムには人と対話し、傾聴する力が大切だ」と強調した。

 朝日新聞社とNYTは戦時中を除き、1928年から提携。互いの社内に拠点を置くなど、協力を続けてきた。

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 シンポジウムの詳報は後日、紙面に掲載する予定です。(高野遼)

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