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 ■身の内にあった愛する女性の魂

 恋愛小説の形を取った折口信夫論であり評伝でもある本書は、エネルギーに満ち溢(あふ)れた烈(はげ)しく熱い本である。〈恋の詩人〉であり〈恋の学者〉である人物を描くのに、その方法がふさわしかったことは、「第一章 痣(あざ)ある子」の〈いつのまにか、市場町のざわめきは潮…

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