映画のラスト・エンペラー ベルナルド・ベルトルッチ監督を悼む 批評家・浅田彰

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 一九六八年の前衛の爆発のあと反動に堕すことなく映画を撮り続けることは可能か。端的に言って、ゴダールやパゾリーニのあと映画は可能か。ヌーヴェル・ヴァーグを自分なりに変奏した瑞々(みずみず)しい「革命前夜」(六四年)の後で若きベルナルド・ベルトルッチが直面したのは、そんな根源的な問いだった。

 その難問との苦闘の中から…

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