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 ■内外への影響、詳しく

 中間選挙の結果を報じた11月8日の朝刊1面はとても分かりやすかった。見出し、写真、グラフなどのバランスがよく、見やすく工夫されていた。ただ、一連の報道の中で、中間選挙が何を目的とし、その結果が何をもたらし、アメリカ国内でどう影響するのか、また日本ではどのような影響が出てくるのか、といった内容が乏しいと感じた。それらを理解していない読者もいると思うので、もう少し基本的なところから記事にしてほしいと思った。

 (松村奈津子 32歳 愛知県)

 ■州の定点観測、面白い

 トランプ大統領の言動が本来の共和党の政策から逸脱することが多いため、党内のトランプ支持が90%弱と高いことに違和感を覚える。一方、民主党については、サンダース氏を信奉する若者、女性の支持者の動向が気になる。こういった情勢の下、「『ラストベルト』オハイオ州を歩く」の記事は、オハイオ州を3年間定点観測した結果のリポートであり、共和党から民主党へ、民主党から共和党へのスイングの実態をありのままに描いており面白く読めた。

 (広瀬秋良 69歳 東京都)

 ■逆風で上院多数、なぜ

 トランプ大統領が国民の分断をあおり、対立を激化させていることを大変心配に思う。米国のアーティストなども反トランプを表明している。疑問なのは、11月8日朝刊の1面で書いているように「トランプ氏が応援演説に精力的にかけ巡った多くの州で、共和党は上院の議席を守り抜いた」のはなぜかということだ。共和党支持者が多い州なのかもしれないが、反トランプ風が吹いているのに、支持を得ることができたのはなぜなのか、詳細な分析を読みたい。

 (松山陸 24歳 静岡県)

 <分かりにくい勝ち負け、丁寧に>

 そもそも米国の中間選挙って?――。日本の読者には、これが普通の感覚だと思います。しかも、トランプ氏が選ばれるわけではなく、勝ちか負けか、わかりにくい選挙でもありました。そのため、まずトランプ米大統領の「審判の場」であることを伝えるよう心がけました。

 連邦議会の下院は民主党に過半数を奪われ、トランプ政権は今後、予算や法案が思い通りにならなくなります。下院で民主が大統領の弾劾(だんがい)訴追もできるので、圧力も強まる。こうした点では負けです。しかし、上院では共和党が議席を上積みしました。トランプ氏は2年前の大統領選で勝利した州に絞って重点的に遊説し、保守層が好む政策を訴えて強さを見せました。民主は「党の顔」が見えず、2年後の大統領選に向けて大きな不安を残しました。沢村亙アメリカ総局長が解説で、トランプ氏は「負けて、勝った」と表現したのはこうした事情からです。

 またラストベルト(さび付いた工業地帯)の人々だけでなく、選挙のカギを握った若者、女性、郊外の変化も、ルポで伝えました。記者が足で稼いだ「現場の声」こそ、大事にし続けたいコンテンツです。

 (国際報道部次長・奥寺淳)

 ■関心の高かったテーマ(10月22日~11月16日)

(1)外国人労働者受け入れ問題 73件

(2)障害者雇用問題      35件

(2)安田純平さん解放報道   35件

(4)北方領土返還交渉     33件

(4)元徴用工判決       33件

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 この欄はクイックモニターのみなさんから朝日新聞紙面について寄せられたご意見のうち、ニュース・テーマ別に整理して数が多かった上位5件を紹介します。原則、前週までの1カ月間にお寄せいただいたご意見が対象です。(1)については、受け入れが5年間で最大34万人と試算された根拠が知りたい、との意見がありました。(2)の「安田純平さん解放報道」には、国際テロ情報収集ユニットの活動実態を詳しく報じてほしい、との声が寄せられました。

 ◇東京本社発行の朝刊14版、夕刊4版をもとにしています。

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 公募で選んだ300人の読者の皆様に「紙面モニター」をお願いし、毎週、お寄せいただく意見の一部を紹介します。「関心の高かったテーマ」は、毎日、意見を届けていただく約80人の読者「クイックモニター」の皆様からのメールを集計しています。

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