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 普通の観光ツアーでは体験できない「通(つう)」な東大寺巡りができる「東大寺“細”発見 ふたたび―知られざる境内を僧侶と歩く」(東大寺、大仏奉賛会、朝日新聞社主催)が、11月17日にあった。昨年に続き2回目となる今回は、8世紀半ばから絶えることなく続く法会・修二会(しゅにえ)(お水取り)がテーマ。ゆかりの建物やお堂を、教学執事の上司永照(かみつかさえいしょう)さんの案内で巡った。

 修二会は大仏開眼と同じ752年から始まった。お水取りの舞台は二月堂(国宝)。毎年3月1~14日の本行では練行衆(れんぎょうしゅう)(こもりの僧)が1日6度の祈りを繰り返し、本尊の十一面観音菩薩(ぼさつ)に懺悔(さんげ)し、天下泰平などを祈る。

 練行衆として修二会を25回経験した上司さんが、練行衆の使う「湯屋(ゆや)」から案内をスタート。室町時代の建物で浴室のほか台所もある。湯屋の向かいには練行衆が寝泊まりする「参籠宿所(さんろうしゅくしょ)」。その隣の「食堂(じきどう)」は、練行衆が日に一度の正式な食事をとる場所だ。宿所も食堂も鎌倉時代の建築とみられ、国重要文化財に指定されている。

 参籠宿所と二月堂を結ぶ登廊(のぼりろう)を登った。付き人の童子が、燃えさかる大きなたいまつを持ち、練行衆を先導する場面は広く知られている。

 二月堂では、修二会の期間中は一般の人の入室が禁じられる「内陣」へ。秘仏の本尊・十一面観音をまつる須弥壇(しゅみだん)の前で参加者ら全員でお経を読んだ。上司さんが、修二会では観音様の前で過ちを悔いるだけでなく、「度を過ぎる」ことを悔いなければならないと説いた。電気や水を使い過ぎていないか。「戦争や自然破壊も含めて過剰なことをいさめる意識がなければ、次の季節、春を迎えられないのです」

 参加者らは、二月堂の舞台から見渡せる奈良の街の景色を楽しんだ後、お堂を出て石段を下りた。すぐ下には「閼伽井屋(あかいや)」がある。この建物内の井戸から十一面観音に供える水をくむ儀式が、「お水取り」。修二会の別称となっている。

 (宮崎亮)

 ■大仏奉賛会とは

 大仏奉賛会は、1952年に発足した東大寺の「サポーター」組織です。会員は講演会やイベントに優先的に参加できます。年会費は1口(1万円)以上。問い合わせは同会(0742・22・5511)へ。

 主な特典は以下の通りです。大仏殿や法華堂、戒壇堂、東大寺ミュージアムの拝観・入館が無料(同伴者2人まで)▽東大寺の行事や年表が入った「東大寺手帳」(非売品)や東大寺写経セット進呈(写経した華厳唯心偈〈けごんゆいしんげ〉または般若心経を大仏の胎内に納め、所願成就を祈念)▽聖武天皇祭(茶席券付き)などへの招待▽秘仏公開などの案内。

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