(けいざい+)守れ、伝統の味:下 芋蜜、地方の片隅から世界へ
早春の薩摩半島。延々と続くサツマイモ畑は収穫を終え、かわりに鮮やかな黄色の菜の花が咲き誇る。
鹿児島県南九州市の一部、知覧町と頴娃(えい)町に古くから伝わる味がある。サツマイモを煮詰めてつくる「芋蜜」だ。地元の人たちは親しみを込めて「あめんどろ」と呼ぶ。子どもからおとなまで地域の人に愛され、とく…
早春の薩摩半島。延々と続くサツマイモ畑は収穫を終え、かわりに鮮やかな黄色の菜の花が咲き誇る。
鹿児島県南九州市の一部、知覧町と頴娃(えい)町に古くから伝わる味がある。サツマイモを煮詰めてつくる「芋蜜」だ。地元の人たちは親しみを込めて「あめんどろ」と呼ぶ。子どもからおとなまで地域の人に愛され、とく…