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 (明治3年)

 「それでは出発します」。東京・浅草の雷門前。日焼けした青年が梶棒(かじぼう)を持ち上げる。黒足袋に力が入った。人力車の車輪が回り出した。藍色のはんてんには白く染め抜いた屋号「時代屋」の印。青年は笑顔も爽やかに、滑らかに観光名所の説明を始める。

 引き手の「車夫」にはアルバイトの大…

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