(大竹しのぶ まあいいか:223)8歳の役者が誕生した日

有料記事

[PR]

 七緒(なお)ちゃんは泣いた。

 おしぼりで顔を覆い、こぼれてくる涙をぬぐい、こみあげてくる嗚咽(おえつ)を漏らしながら、向かいで話しているお父さんの言葉を必死になって聞いている。隣に座っている私は、ただただ見つめるしか出来なかった。

 三月大歌舞伎、歌舞伎座での初日の夜のことだ。

 夜の部「盛綱陣…

この記事は有料記事です。残り928文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!

連載大竹しのぶ まあいいか

この連載の一覧を見る