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 ■敗戦後の日本、「象徴」を考える

 去る3月11日、国立劇場での東日本大震災追悼式に参列した。祭壇では、大津波の犠牲者らの標柱が、まばゆいばかりの電気で照らし出され、左右には「天皇皇后両陛下」からの花が配されていた。

 花ではないが、本書の表題作「箱の中の天皇」でも、物語の鍵となる二つの箱(左と右…

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