(評・舞台)歌舞伎座「四月大歌舞伎」 仁左衛門の優しさが涙を誘う
夜「源平布引滝 実盛物語」の平家の侍・斎藤実盛(仁左衛門)は、後に老武者になって北国篠原に木曽義仲を攻めた際、鬢髭(びんひげ)を墨で染めて出陣し、手塚の太郎に討たれる。義仲が池の水で首を洗わせると白髪が現れ、弓取りの誇りに感涙を流した。
舞台はその30年ほど以前、義仲が琵琶湖に近い百姓家で誕生し…
夜「源平布引滝 実盛物語」の平家の侍・斎藤実盛(仁左衛門)は、後に老武者になって北国篠原に木曽義仲を攻めた際、鬢髭(びんひげ)を墨で染めて出陣し、手塚の太郎に討たれる。義仲が池の水で首を洗わせると白髪が現れ、弓取りの誇りに感涙を流した。
舞台はその30年ほど以前、義仲が琵琶湖に近い百姓家で誕生し…