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 最終日はカタールのドーハであり、男子走り幅跳びは橋岡優輝(日大)が日本歴代2位で今季世界最高に並ぶ8メートル22をマークして金メダルに輝いた。1600メートルリレーの男子は日本(ウォルシュ、佐藤、伊東、若林)が3分2秒94で優勝し、女子の日本(広沢、青山、武石、岩田)は3分34秒88で3位だった。女子100メートル障害は木村文子(エディオン)が13秒13で優勝し、青木益未(七十七銀行)が3位。男子走り高跳びは衛藤昂(味の素AGF)が2メートル29で銀メダルを獲得。日本記録保持者の戸辺直人(JAL)は3位だった。男子200メートルは小池祐貴(住友電工)が20秒55で2位。男子5000メートルは松枝博輝(富士通)が13分45秒44で3位に入った。

 ■今季世界最高、でも「悔しい」

 8メートル22。最終6回目のジャンプで自己記録を13センチ上回ってトップに立った。このうえない逆転劇で金メダルを手にした橋岡だが、どこか表情はさえなかった。「勝ち切れたのはうれしいけど、3センチ届かなかった」。ひそかに狙っていたのは、日大の先輩でもある森長正樹コーチが1992年に樹立した日本記録の8メートル25。27年ぶりの更新とはならず、「あとちょい。悔しい」と苦笑いを浮かべた。

 伸び盛りの20歳の強みは、ぷりっとした尻だ。尻回りの筋肉を重点的に鍛えたことで、助走が安定して強く踏み切れるようになったという。「お尻から地面の奥の方を押すイメージ。でも、上に跳ぶのではなくて前に抜ける感じです」

 オフの米国合宿での出来事が、その感覚に自信を持たせてくれた。3月にヒューストン大学で練習をしていた時だった。同大のコーチを務めるカール・ルイスさんに指導を受ける機会に恵まれた。84年のロサンゼルス五輪から4大会連続で金メダルを獲得した陸上界のレジェンドだ。話を聞くと、「踏み切りの時の感覚が僕と似ていたんです。感激でした」。そして、最後に言われた。「君はもっと跳べる。もっといい選手になれる」

 父の利行さんは棒高跳びの元日本記録保持者で、母の直美さんは三段跳びなどの元トップ選手。幼少期から走ったり跳んだりするのが好きだった。生粋のサラブレッドは言う。「幅跳びをもっと突き詰めて、高い結果を求めてやっていきたい」。日本記録を更新する日は、遠くはなさそうだ。(ドーハ=山口裕起)

 <訂正して、おわびします>

 ▼26日付スポーツ面の陸上アジア選手権で、男子走り幅跳びで優勝した橋岡優輝選手として掲載した写真は、城山正太郎選手の誤りでした。配信元のロイターの説明文が誤っていました。橋岡選手の正しい写真を掲載します。

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