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 オトナの保健室で漫画を担当する田房永子さんのトークイベントが4月27日、大阪市内で開かれました。朝日新聞社などが主催する「ウーマングランフェスタ2019」の一環。女性と性をめぐる話に、約100人が聴き入りました。

 田房さんは、コンビニエンスストアなどで売られている「成人向け雑誌」が、「女性は性的な行為によって『汚れる』存在だという世界観で作られている。それは相手と自分の性を尊重してコミュニケーションするセックスではなく、相手を一方的に自分の思うようにする性暴力と言っていいと思う」。こうした実は性暴力的なコンテンツが性表現の中心となっていることで、「世の中ではセックスと性暴力が一緒くたになっている」と指摘。「女性の人権を踏みにじる性暴力に怒り、『これは違う』と声を上げる行為と、女性がポジティブに性を楽しむことはつながっている」と話しました。

 自身は表現活動を通し、性暴力や痴漢に対する怒りを示してきました。意思に反した性交への無罪判決が相次いだことに抗議するため、女性たちがデモなどで声を上げ始めた現状をあげ、「(以前は)湯葉よりも薄かった手応えが、高野豆腐くらいに固くなってきた」。

 夫とは、セックスを含め暮らしの様々なことで何度もけんかし、意見を言い合ったと言います。「夫婦やパートナーはけんかして吐き出して、それを粘土みたいにこねて形にすることの繰り返しだと感じています」と語りました。

 ■「オトナの保健室」重版!

 過去の連載記事を再構成し、書籍化した『オトナの保健室 セックスと格闘する女たち』(集英社)の重版が決定しました。学者芸人のサンキュータツオさんが「ズシンとくる読後感は手塚治虫の『火の鳥』レベル」と本紙書評欄で紹介した衝撃を、あなたにも。1404円。

 ◆取材=小若理恵、机美鈴

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