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 20年ほど前、私が初めて出した本は、小さな版元から刊行した翻訳書で、売血から始まり、精子や卵子、臓器など人体の商品化の歴史を批判的に考察し未来を憂えたものだった。難しい内容ですからねえ、と版元が決めた初版は3千部。そのまま増刷されることなく終わった。実売数は知らない。

 160年前、緑色の分厚い書…

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