[PR]

 ■とるべき対処の提示を

 一連の報道で、改めて世界経済はひとつのシステムとして緊密につながっており、私たちの日常生活にも影響を及ぼすものであることを認識した。今回、米中の覇権争いの側面がクローズアップされており、単なる貿易収支改善といった点が本質ではないことに気づかされる。さて、日本はどのようなスタンスで対処すべきなのか。経済を米中に大きく依存する一方で、景気減速でさまざまな影響があることなど、読者にあるべき姿を考えさせる報道を期待する。(岡本和明 54歳 東京都)

 ■そもそも景気よかった?

 中国経済の減速が政府の景気動向指数の基調判断「悪化」につながっているとの報道だが、そもそも日本の景気が良かったのかが疑問だ。アベノミクスで好景気が続いていたかのように言われているが、どれだけの人がそれを実感しているのか。厚生労働省のでたらめな統計調査。以前は記事になっていたが、今はほとんど取り上げられない。中国の景気後退はずいぶん前からささやかれており、それに備えていた部分もあったはずだ。突っ込んだ報道を期待する。(驛利男 56歳 福岡県)

 ■目に見える影響知りたい

 制裁の応酬の原因の一つともなった華為技術(ファーウェイ)の反応もしっかり掲載されており、バックグラウンドまで状況を知ることができた。一方で、日本の景気動向指数の基調判断が悪化と判断されたことについては、6年2カ月ぶりとのことだが、景気がしばらく悪い印象であったため実感がない。一方、日銀総裁が「輸出や生産はなお高い水準」と述べるなど、現状が分かりにくい。中国経済の影響が目に見えてわかる記事がもっとあればと思う。(佐藤真結 24歳 東京都)

 <刻々変わる局面、鳥の目と虫の目で>

 人々の暮らしを左右する景気の現状と先行きは、経済報道の主要テーマの一つですが、消費増税が秋に控えていることもあり、最近はとりわけ注目度が高いと感じます。

 経済指標は堅調なものと悪いものが入りまじり、景気後退が本格化するか、政府が言う「緩やかな回復」で持ちこたえるか、見極めが難しい局面です。専門家の意見も幅があり、多様な見方を伝えることが大切だと考えています。

 5月には大きなニュースが相次ぎました。米大統領が関税の引き上げを表明し、米中貿易摩擦が再燃しました。国内でも、景気動向指数の「悪化」判断、予想外の高い伸びとなった1~3月期の国内総生産、月例経済報告の景気判断引き下げなど、状況は刻々と変化しています。

 動きを報じる際には、経済全体への影響や政府の対応から、関心の高い企業の動向や生活への影響まで、多くの切り口が考えられます。ある時は「鳥の目」で大局を見渡し、別の時には「虫の目」で一つのテーマを掘り下げるなど、多角的な景気報道を続ける中で、ポイントが伝わるよう、工夫を重ねていきます。(経済部次長・五郎丸健一)

 ■関心の高かったテーマ(4月22日~5月24日)

(1)新天皇陛下即位       54件

(2)丸山穂高議員の「戦争」発言 36件

(3)連載「長期政権の磁界」   32件

(4)認知症対策         30件

(5)世界貿易機関(WTO)判断 27件

    *

 この欄はクイックモニターのみなさんから朝日新聞紙面について寄せられたご意見のうち、ニュース・テーマ別に整理して数が多かった上位5件を紹介します。原則、前週までの1カ月間にお寄せいただいたご意見が対象です。(2)については「国権の最高機関の見識が問われている」とした5月23日の社説に賛同する声が多く寄せられました。(3)には「事実をつなぎ合わせ、長期政権の影響を浮き彫りにすることに成功している」との感想がありました。

 ◇東京本社発行の朝刊、夕刊の最終版をもとにしています。

    *

 公募で選んだ300人の読者の皆様に「紙面モニター」をお願いし、毎週、お寄せいただく意見の一部を紹介します。「関心の高かったテーマ」は、毎日、意見を届けていただく約80人の読者「クイックモニター」の皆様からのメールを集計しています。

こんなニュースも