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 ■元号にとらわれる私たち 作家・門井慶喜

 原武史『平成の終焉(しゅうえん)』は、平成が終わってから読もうと決めていた。この著者が単に「時宜にかなう」というだけの理由で本を書くはずがないので、むしろ世間の改元さわぎが一段落したあとのほうが真価がわかるような気がしたのだ。

 その予想は正しかった。著…

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