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 「朝日地球会議2019」(10月14~16日、東京)のメインテーマは「ひらかれた社会へ 多様性がはぐくむ持続可能な未来」。だれもが暮らしやすい社会に向け、私たちは急速な変化と技術革新への対応を迫られています。地球温暖化への対策も待ったなしです。内外の専門家や政策決定者、企業関係者を招き、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」への道筋を来場の皆様と考えます。主な登壇者を紹介し、3日間のプログラムをお知らせします。

 ■AIとの向き合い方考える機会に 西村陽一(朝日新聞社常務取締役〈東京本社代表/コンテンツ統括/デジタル政策統括〉)

 世界中でAIが語られています。AIとイノベーションやビジネスモデル。雇用や教育、格差への影響。こうした議論で出されている問いはつまるところ、人はAIとどんな関係を築くべきなのか、という点に行き着きます。

 AIとの向き合い方をめぐる話は、技術や生活にとどまりません。「AIと民主主義」もその一つです。たとえば、中国は高度のAI技術を国家統治と経済成長に活用しています。「デジタル権威主義」と言われるモデルは、最近自信を失っているように見える「リベラルな民主主義」への対抗軸になろうとしています。あるいは、捏造(ねつぞう)と見破られないよう映像や音声をデジタル加工するディープフェイクは、民主国家の土台としての選挙に影響を与える恐れが懸念されています。

 朝日地球会議はこれまで、ポピュリズムや社会の分断などを背景とする民主主義の危機を分析するかたわら、AIの持つ可能性を個別、具体的に紹介してきました。今年はAI革命の文脈に民主主義の現状と課題を位置づけ、AI、政治、ビッグデータを専門とする日米欧の識者とともに、揺らぐ民主主義を生かすために何ができるのか、話し合います。

 ■AI時代、民主主義は ヤシャ・モンク氏(国際政治学者) 10/15、15:00

 ポピュリズム(大衆迎合政治)が民主主義を脅かしているのではない。民主主義が市民に背を向け始めたから、ポピュリズムがのさばるのだ――。挑戦的な主張で一躍注目を集める。

 〈ポピュリストが大衆受けする公約で政権に就いても短命に終わる。すぐ化けの皮がはがれるから〉との楽観論にもクギを刺す。来年の大統領選への前哨戦が始まった米国が好例だ。トランプ氏への支持が大きく陰る気配はない。むしろコアな支持層は盤石になっている。

 技術革新は民主主義のありようも大きく変えてきた。「高度な技術の進展で、物事を決める力が議会から官僚や専門家に移ってきたことも民主主義への不信の原因」が持論だ。

 一方、過去の技術革新では、ある職種の存続が難しくなっても、別の雇用が新たに生み出されてきた。「AI(人工知能)はその循環を断ち切るかもしれない」。突き詰めれば、民主主義は、税金の使途や富の分配に市民が参加する営みだ。「多くがAIに雇用を奪われ、経済システムから脱落した状態で、民主主義は機能するだろうか」と危惧する。

 ソーシャルメディアに象徴される新たな情報流通も民主主義にとって課題となる。特定の主張や志向を持った人は、かつては異なる考えを持つ人との接触を通して相互理解や寛容を身につけた。だが、今は同じ考えの持ち主だけでつながり、「あぶく」のような孤立した小世界が無数に形成される。「この社会状況を、政治家はいかに民主的に代表すればいいのだろうか」

 問いは尽きない。

 (アメリカ総局長・沢村亙)

 ■10月14日(月・祝) イイノホール

 ◇12:10~ 持続可能な環境先進都市・東京 2020のさらに先へ

 小池百合子(東京都知事)

 ◇12:30~ GLOBE企画 私たちはどうして間違えるのか――世界の多様性をデータから理解する

 〈パネリスト〉ボビー・ダッフィー(ロンドン大学教授)=写真=、三浦麻子(大阪大学大学院人間科学研究科教授)▽コーディネーター・望月洋嗣(本紙GLOBE編集長)

 ◇13:10~ ハフポスト対談 自分らしく生きるって難しくない? いまタレントやメディアができること

 〈ゲスト〉りゅうちぇる(タレント)=写真▽聞き手・竹下隆一郎(ハフポスト日本版編集長)

 ◇13:30~ 東京オリンピック・パラリンピックはSDGsに応えられるか

 〈パネリスト〉有森裕子(元マラソン選手)、今泉柔剛(日本スポーツ振興センター理事・新国立競技場設置本部長)▽コーディネーター・前田大輔(本紙スポーツ部記者)

 ◇14:45~ 東京五輪公式映画監督と語る

 〈ゲスト〉河瀬直美(映画監督)▽聞き手・石飛徳樹(本紙編集委員)

 ◇15:15~ すり減らない働き方を考える

 ハヤカワ五味(ウツワ代表取締役)、ヨッピー(フリーライター)=写真▽コーディネーター・原田朱美(本社デジタル・イノベーション本部員)

 ◇15:30~ 海を蝕(むしば)むプラスチック 私たちにできることは?

 〈パネリスト〉小嶌不二夫(ピリカ代表)、二瓶泰雄(東京理科大学教授)▽コーディネーター・杉本崇(本紙科学医療部記者)

 ■10月15日(火) 帝国ホテル東京

 ◇12:10~ 来賓あいさつ

 河野太郎(外務大臣)=写真

 ◇12:25~ 来賓あいさつ

 ローラン・ピック(駐日フランス大使)

 ◇12:40~ プラネタリー・バウンダリーと地球の将来

 〈ゲスト〉ヨハン・ロックストローム(ポツダム気候影響研究所理事、ポツダム大学教授〈地球システム科学〉)▽聞き手・国谷裕子(キャスター、本紙SDGsプロジェクト エグゼクティブ・ディレクター)

 ◇15:00~ AIと民主主義

 〈パネリスト〉ヤシャ・モンク(ジョンズ・ホプキンズ大学准教授)、キャシー・オニール(データサイエンティスト、数学者)、新井紀子(国立情報学研究所社会共有知研究センター長・教授)▽コーディネーター・西村陽一(本社常務取締役)

 ■参加申し込み、9月26日締め切り

 参加は無料です。公式サイト(http://t.asahi.com/awf19別ウインドウで開きます)からお申し込みください。公式サイトでは、講演、パネル討論などの内容とともに、登壇者を紹介しています。企画や日時に沿って選べます。締め切りは9月26日。応募多数の場合は抽選となります。問い合わせは事務局(03・6256・0395=平日午前10時~午後5時)へ。

 <主催> 朝日新聞社

 <共催> テレビ朝日

 <特別協賛> 旭硝子財団、アデランス、イオン環境財団、伊藤忠テクノソリューションズ、NTTグループ、サントリーホールディングス、ソーダストリーム、ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ、凸版印刷、トヨタ自動車、パナソニック

 <協賛> 住友林業

 <協力> グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン、日本マーケティング協会、朝日学生新聞社、CNET Japan、ハフポスト日本版

 <後援> 外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省

 (14面に続く)

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