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 「朝日地球会議2019」は10月14日に東京・イイノホール、15、16日は東京・帝国ホテルで開催します。国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」で掲げる様々な課題のほか、人工知能(AI)と民主主義のあり方、さらに食を通じて魚を守るといった身近なテーマと、幅広く議論します。

 都市部から北極圏まで微小なプラスチック片がまじった雪や雨が降る。人々の暮らしで使われ、捨てられたプラスチックは、細かく砕かれて空に舞い上がり、あるいは海に流れ込んで、世界中に広がっていく。

 プラスチックは「人工の化石」であり、地球の有史以来なかった存在だ。

 3千万種以上といわれる生物の種の一つに過ぎない人類が、地球を大きく変えている。化石燃料から排出された二酸化炭素は地球を覆い、気候を変えつつある。大気中の濃度は記録的な高さを更新し続ける。人間の活動により、100万種の生物が絶滅の危機に瀕(ひん)している。

 そんな「人類の時代」を危機感を込めて、新しい地質年代「人新世(じんしんせい)(アントロポセン)」と呼ぶ動きも広がっている。

 国際社会は2015年に国連の持続可能な開発目標(SDGs)と温暖化防止のパリ協定に合意した。ただ、地球の限界を超えずに人類が生存していけるかどうかは、時間との闘いだ。格差の拡大や社会の分断、協調より単独行動主義を目指すリーダーの登場は、問題解決を一層難しくしており、タイムリミットは刻一刻と迫っている。

 それでも私たちは、分断できない小さな惑星に住んでいることを知っている。

 SDGsの17の目標は「ウェディングケーキ」と呼ばれる。「環境課題」の上に「社会課題」と「経済課題」が載る3層構造だ。土台となる「気候変動」「水・衛生」「海洋資源」「陸上資源」という目標からなる地球環境が安定していなければ、社会や経済の課題の解決は望めない。

 私たちの会議もこの趣旨に沿ったものだ。

 いま何をすべきか。まだ見ぬイノベーション(技術革新)ばかりに頼るのではなく、現存する技術の普及拡大や、社会のあり方を変えることに目を向けたい。ITやAIの負の側面をどう克服するのか、安全に暮らせる地球を次世代にどう引き継ぐのかも、大切なテーマだ。会議が議論のきっかけになることを期待している。(編集委員・石井徹)

 ■SDGs、五輪「レガシー」は

 大空間に多人数を集めるスポーツイベントは、もはや持続可能性への配慮ぬきでは開催できない時代だ。来年の東京オリンピック・パラリンピックは、夏季大会としては初めて、準備段階からSDGsに沿った大会運営をめざす。

 一過性のお祭りに終わらせず、その成果と課題をどう次代に受け継いでいくのか。「レガシー」の象徴で、まもなく完成する新国立競技場にどんな役割を持たせるのか――。アスリートの立場から女子マラソンの五輪メダリスト有森裕子さんが、同競技場の建設と運営を担当する立場から日本スポーツ振興センター理事の今泉柔剛さんが語り、展望を話し合う。

 《10月14日 13:30~》

 ■海の恵み次代へ、社食からの挑戦

 私たちは日々、豊かな海が育んだ新鮮な魚介類を食べている。

 ただ、毎年のように特定の魚種の不漁が伝えられるようになった。世界的な人口増や健康志向から漁獲量も増え続けている。

 では、将来世代に海の恵みを残すために、私たちにどんなことが出来るのかを考えたい。

 サステイナブル・シーフードという言葉がある。持続可能な漁法、養殖によって生産された魚介類のことだ。パナソニックは社員食堂で、こうした魚介類をメニューに加えた。

 企業、消費者が海洋資源の保護のために何ができるのか。海や食の専門家らと議論を深める。

 《10月16日 15:50~》

 ■ブレークダンス、障害者も健常者も

 国籍、言語、肌の色、年齢、性別、障害の有無――。様々な違いが、私たちを隔てる壁になっている。その壁を取り払い、すべての人がその人らしく、「トゥルー・カラーズ(ありのまま)」でいられるように暮らすこと、遊ぶこと、学ぶこと、働くことを考える。

 義足や車いすでのダンスや演劇、音楽、ファッションなど、様々な分野でハンディがあっても活躍する人たちがいる。若者に人気のブレークダンスは、障害者も健常者と同じステージでキレのいい動きを披露する。セッションの最後には、若いダンサーらが言葉だけではなく、圧巻のパフォーマンスでメッセージを伝えてくれる。

 《10月16日 17:00~》

 ■10月14日(月・祝) イイノホール

◇12:10~ 持続可能な環境先進都市・東京 2020のさらに先へ

 小池百合子(東京都知事)

◇12:30~ 私たちはどうして間違えるのか――世界の多様性をデータから理解する

 〈パネリスト〉ボビー・ダッフィー(ロンドン大学教授)、三浦麻子(大阪大学大学院人間科学研究科教授)▽コーディネーター・望月洋嗣(本紙GLOBE編集長)

◇13:10~ 自分らしく生きるって難しくない? いまタレントやメディアができること

 〈ゲスト〉りゅうちぇる(タレント)▽聞き手・竹下隆一郎(ハフポスト日本版編集長)

◇13:30~ 東京オリンピック・パラリンピックはSDGsに応えられるか

 〈パネリスト〉有森裕子(元マラソン選手)、今泉柔剛(日本スポーツ振興センター理事・新国立競技場設置本部長)▽コーディネーター・前田大輔(本紙スポーツ部記者)

◇14:45~ 東京五輪公式映画監督と語る

 〈ゲスト〉河瀬直美(映画監督)▽聞き手・石飛徳樹(本紙編集委員)

◇15:15~ すり減らない働き方を考える

 ハヤカワ五味(ウツワ代表取締役)、ヨッピー(フリーライター)▽コーディネーター・原田朱美(本社デジタル・イノベーション本部員)

◇15:30~ 海を蝕(むしば)むプラスチック 私たちにできることは?

 〈パネリスト〉小嶌不二夫(ピリカ代表)、二瓶泰雄(東京理科大学教授)▽コーディネーター・杉本崇(本紙科学医療部記者)

 ■10月15日(火) 帝国ホテル

◇12:10~ 来賓あいさつ

 河野太郎(防衛大臣)

◇12:25~ 来賓あいさつ

 ローラン・ピック(駐日フランス大使)

◇12:40~ プラネタリー・バウンダリーと地球の将来

 〈ゲスト〉ヨハン・ロックストローム(ポツダム気候影響研究所理事、ポツダム大学教授〈地球システム科学〉)▽聞き手・国谷裕子(キャスター、本紙SDGsプロジェクト エグゼクティブ・ディレクター)

◇15:00~ AIと民主主義

 〈パネリスト〉ヤシャ・モンク(ジョンズ・ホプキンズ大学准教授)、キャシー・オニール(データサイエンティスト、数学者)、新井紀子(国立情報学研究所社会共有知研究センター長・教授)▽コーディネーター・西村陽一(本社常務取締役)

 ■10月16日(水) 帝国ホテル

 《孔雀東の間》

◇9:30~ ジェンダー格差「世界最小」のアイスランドに学ぶ

 〈ゲスト〉ブリュンヒルドゥル・ヘイダル・オグ・オゥマルスドッティル(アイスランド女性権利協会事務局長)▽聞き手・三島あずさ(本紙社会部記者)

◇10:55~ ブロックチェーン、ビッグデータの技術は医療・健康分野をどう変えるか

 〈パネリスト〉ラリー・ドース(iRespond副代表〈アジア太平洋担当〉、テキサス・クリスチャン大学客員研究員)、黒田知宏(京都大学医学部附属病院医療情報企画部教授)▽コーディネーター・浜田陽太郎(本紙編集委員・社会福祉士)

◇12:40~ 食品ロス 知恵を持ち寄り削減のために動く

 〈パネリスト〉井出留美(食品ロス問題専門家)、土井善晴(料理研究家)、當具伸一(生活協同組合ユーコープ代表理事理事長)▽コーディネーター・長沢美津子(本紙編集委員)

◇14:05~ 見えない生き物、お邪魔な生き物、地球を救う

 〈パネリスト〉関山和秀(スパイバー取締役兼代表執行役)、流郷綾乃(ムスカCEO)、中川翔子(歌手、タレント)▽コーディネーター・中島隆(本紙編集委員)

◇15:50~ 社員食堂から広げるSDGsムーブメント

 〈パネリスト〉喜納厚介(パナソニックブランドコミュニケーション本部CSR・社会文化部事業推進課長)、片野歩(水産会社勤務)、佐々木ひろこ(シェフス・フォー・ザ・ブルー代表理事)▽コーディネーター・多賀谷克彦(本紙大阪経済部長)

◇17:00~ トゥルー・カラーズ ありのままでいられる超ダイバーシティー社会へ

 〈パネリスト〉樺沢一朗(日本財団常務理事)、石川勝之(日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部長)のほか、ブレークダンサーらも出演予定▽コーディネーター・斉藤寛子(本紙社会部記者)

    *

 《孔雀西の間》

◇9:30~ 走ること~それぞれの理由と意味

 〈講師〉金哲彦(プロランニングコーチ)

◇10:35~ 待ったなしの気候変動対策 世代を超えて危機意識の共有を

 〈パネリスト〉石村和彦(AGC取締役兼会長/旭硝子財団理事長)、杉山昌広(東京大学未来ビジョン研究センター准教授)、たかまつなな(お笑いジャーナリスト)▽コーディネーター・石井徹(本紙編集委員)

◇12:30~ 森のSDGs 保全・再生から持続可能な消費まで

 〈パネリスト〉山本百合子(イオン環境財団事務局長)、末吉里花(エシカル協会代表理事)、速水亨(速水林業代表)▽コーディネーター・神田明美(本紙科学医療部記者)

◇13:55~ 北アルプス 森と水の恵み

 〈パネリスト〉牛越徹(長野県大町市長)、釈由美子(俳優)▽コーディネーター・近藤幸夫(本紙山岳専門記者)

◇16:05~ 広がる「地産地消」の水素社会

 〈パネリスト〉小島康一(トヨタ自動車先進技術開発カンパニー先進技術統括部環境技術企画室担当部長)、根本克頼(根本通商社長)、亀山真央(朝日新聞DIALOG学生記者)▽コーディネーター・堀篭俊材(本紙編集委員)

◇17:15~ AI時代を楽しく生きる

 〈講師〉落合陽一(ピクシーダストテクノロジーズCEO)

 ■特別講演(16日)

 ●東の間

◇10:40~ 「ゲノム情報×ビッグデータ解析による予防医療」

 是川幸士(NTTメディカル事業推進室長兼NTTライフサイエンス代表取締役社長)

◇12:05~ 「プラスチック・スシは要らない」

 ダニエル・バーンバウム(ソーダストリーム会長)

◇13:50~ 「容器包装による食品ロス削減への貢献」

 野口晴彦(凸版印刷常務執行役員生活・産業事業本部パッケージソリューション事業部長グローバル事業部、生活・産業製造事業部担当)

◇15:15~ 「毛髪素材の開発から提供の仕方まで『持続可能な価値の創造』について」 

 箕輪睦夫(アデランス執行役員海外事業本部副本部長グループCSR広報室担当)

 ●西の間

◇10:20~ 「人類の寿命―パンドラの箱は開かれた?―」

 菊地哲(伊藤忠テクノソリューションズ代表取締役社長)

◇13:40~ 「対等な対話と社会変革」

 志村真介(ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ理事、ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン代表)

◇15:05~ 「『水と生きる』持続可能な社会への挑戦」

 福本ともみ(サントリーホールディングス執行役員コーポレートサステナビリティ推進本部長コーポレートブランド戦略部長)

 (いずれも敬称略。プログラムは変更になる場合があります。最終日には、特別協賛各社・団体による特別講演を予定しています)

 <主催> 朝日新聞社

 <共催> テレビ朝日

 <特別協賛> 旭硝子財団、アデランス、イオン環境財団、伊藤忠テクノソリューションズ、NTTグループ、サントリーホールディングス、ソーダストリーム、ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ、凸版印刷、トヨタ自動車、日本財団、パナソニック

 <協賛> 住友林業

 <協力> グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン、日本マーケティング協会、朝日学生新聞社、CNET Japan、ハフポスト日本版

 <後援> 外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省

 ◇参加は無料です。公式サイト(http://t.asahi.com/awf1916別ウインドウで開きます)からお申し込みください。公式サイトでは、講演、パネル討論などの内容とともに、登壇者を紹介しています。企画や日時に沿って選べます。締め切りは9月26日。応募多数の場合は抽選となります。問い合わせは事務局(03・6256・0395=平日午前10時~午後5時)へ。

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