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 ■「聖歌」合唱、美智子さまの笑顔

 パレードは行程の半分を過ぎ、青山通りに入る。1959年に今の上皇ご夫妻が「ご成婚パレード」をした際は、この通りが、最大の見せ場だった。現在は中央の緑地が視界を遮るが、当時は片側四車線のど真ん中を、馬車で表参道の先まで走っている。

 ジャーナリスト渡辺みどりさん(85)はこの時、日本テレビの駆け出し記者として、美智子さまの表情を、どうやって正面から撮影するかに知恵を絞っていた。浮かんだアイデアが、「聖心女子大のご出身だから、聖歌を歌えばきっとこちらを向いてくださる」。

 沿道にある青山学院大の合唱団の男子学生数十人に頼み、馬車が近づいたら沿道で「聖歌」を合唱してもらった。期待通り、美智子さまは45秒間、合唱に笑顔を向けて手をふり続けてくれたという。今回のパレードルートより先であった出来事だ。

 中継はテレビ普及の大きな契機になる。即席の「聖歌隊」のそばにあった生花店の3代目、木村仁士さん(66)は小学1年生だった。店の屋根の上にござを敷いて家族全員で座り、馬車を眺めたことを覚えている。「おおらかな時代でしたね。今回はテレビで拝見します」(斎藤智子)

 <訂正して、おわびします>

 ▼23日付「マダニャイ とことこ散歩旅」パレード編:5で、木村仁士さんの1959年当時の学年が「小学5年生」とあるのは「小学1年生」の誤りでした。

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