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 天空から襲いかかってくるような動物たちの超迫力映像――朝日新聞デジタルで人気のパノラマ動物動画「いきもの目線」がプラネタリウム作品になりました。今月から一般上映がスタートします。撮影に協力した、よこはま動物園ズーラシア(横浜市)の村田浩一園長は、「動物を見る視点がガラリと変わる不思議な体験」と、その映像の魅力を語りました。

 ■未知のアングルにワクワク よこはま動物園ズーラシア・村田浩一園長

 「40年以上動物を見続けてきましたが、あんなに至近距離で動物を見たのは初めて。専門家でも絶対に見られない世界を体験でき、ワクワクしましたね」。プラネタリウムで観賞した村田園長は開口一番、興奮気味に語った。360度スクリーンに映し出される動物たち。あおぎ見る人に迫ってくる、生き生きとした姿だ。

 撮影は、動物園では半天球のカメラを地面に埋めたり、水族館では透明のケースに入れ、水槽の砂利や砂に埋め込んだりして行った。だが、相手は動物。思うようには進まない。村田園長によると「動物は見たことのないものに対しては警戒し、慣れると壊したり、なめたりしてしまう」。実際、作品の中では、ある動物がいたずらをしでかすハプニングも。カメラマンと飼育員が連係し、動物がケガをすることなどがないよう注意を払って撮り続けた。

 ズーラシアではスマトラトラを撮影。のっしのっしと近づいてきたトラが頭上をまたいでいく迫力満点の映像となった。ヒゲの一本一本、足の裏の大きな肉球など、猛獣の体の細部を目にすることができる。

 「動物園は歴史的に人間が見下ろす展示が多かった。この映像を体験すると、動物を見る視点がガラリと変わり、新たな発見があるはず。動物の不思議さ、すごさ、素晴らしさ、そして畏怖(いふ)や尊敬の思いを感じてもらうきっかけになるのでは」

 「エコフォビアという言葉を知っていますか」と村田園長。「環境恐怖症」と訳され、自然環境が危ない、野生動物の絶滅が危惧されているといった教育によって、子どもたちが悲観的になり、自然への興味を失ってしまうと、海外の研究者が提示した言葉だ。その後の研究で、自然を身近に感じ、その素晴らしさを体験している子どもは、環境保護や保全活動に関心を持つようになることが明らかになっているという。

 「動物園に行くのも良いですが、なかなか足を運べない人もいます。バーチャルでも動物の魅力に触れることで、もっと動物や自然のことを知りたいと思えるようになるはず。この映像世界を体験して興味を深めてほしい」(ライター・中津海麻子)

 ■「いきもの目線」とは――

 ニュースサイト「朝日新聞デジタル」で2015年8月から連載する360度動画企画。全国約50カ所の動物園や水族館などの協力で、哺乳類から昆虫まで約70種の生き物を動画や写真で紹介している(http://www.asahi.com/special/animal/360mesen/)。普段立ち入ることのできない飼育展示場などに小型の360度カメラを設置し、トラが目の前に近寄ってきたり、チンアナゴに囲まれたりと、生き物よりも低い目線から撮影したユニークな映像が特長。

 プラネタリウム版「いきもの目線」には、ナビゲーター役のキャラクター「ものしり宇宙人」が登場する。宇宙のかなたからやってきた地球の生き物オタク。クールな語り口で、登場する生き物のうんちくを披露する。(竹谷俊之)

 ■映像配給、問い合わせは

 プラネタリウム版「いきもの目線」は、朝日新聞社が企画・製作、キャラクターデザイン・アニメーション制作をdwarfが手がけ、五藤光学研究所が映像を制作した。8種の生き物が登場する20分の「ロング版」と、4種ずつ2本に分けた各10分の「ショート版」がある。映像の配給などの問い合わせは五藤光学研究所カスタマー営業(042・362・5320、メールshow-sale@goto.co.jp)。作品の詳細はHP(http://www.goto.co.jp別ウインドウで開きます)。

 <東京と仙台で一般先行上映>

 プラネタリウム版「いきもの目線」を以下の日程で一般先行上映します。いずれも申し込み不要。直接来館ください。

 ■「JGSSフィルムフェスティバル2019」

 20日[水]午後2時10分~3時50分、東京・府中市郷土の森博物館プラネタリウム。「ねずみと森のなかまたち」「天球のものがたり」と合わせて上映。入館料300円(観覧料は無料)。問い合わせは五藤光学研究所カスタマー営業(042・362・5320、平日8時30分~午後5時30分)。

 ■「ナイトプラネタリウム」

 23日[祝]、30日、12月21日、28日、来年1月11日、18日、25日(いずれも土曜日)午後7時40分~8時5分、仙台市天文台プラネタリウム。観覧料大人500円、小・中・高校生200円。未就学児無料。問い合わせは仙台市天文台(022・391・1300、午前9時~午後5時。休館日を除く)。