(あるきだす言葉たち)螺旋なす風 山田牧
凧揚(たこあ)ぐる蒼天(そうてん)がキャンバスとなり
大寒の街はジオラマ歩きたる
枯木道背中のひとつづつに過去
冬日射す鏡の奥に幼き吾(あ)
螺旋なす風よ枯葉が枯葉追ひ
寒林の檻(おり)の中ゆく鼓動かな
夕闇を引き連れて来る焼藷(やきいも)屋
オリオンへ蹴り上げし缶落ちて来ず
小夜時雨厚み揃(そろ)…
凧揚(たこあ)ぐる蒼天(そうてん)がキャンバスとなり
大寒の街はジオラマ歩きたる
枯木道背中のひとつづつに過去
冬日射す鏡の奥に幼き吾(あ)
螺旋なす風よ枯葉が枯葉追ひ
寒林の檻(おり)の中ゆく鼓動かな
夕闇を引き連れて来る焼藷(やきいも)屋
オリオンへ蹴り上げし缶落ちて来ず
小夜時雨厚み揃(そろ)…