井上靖、ノーベル賞候補だった 川端康成受賞翌年の1969年=訂正・おわびあり

[PR]

 「しろばんば」「天平の甍(いらか)」で知られる作家、井上靖(1907~91)が69年にノーベル文学賞の候補になっていたことがわかった。ノーベル賞は候補者の名前や選考過程が授賞から50年非公開とされている。50年が過ぎ、スウェーデン・アカデミーがサイトで公表した。井上が候補に入ったのはこの年が初めて。

 69年の候補者リストには103人の名前があった。井上はドイツの大学教授が推薦していた。ほかに、ソ連のソルジェニーツィン(70年に受賞)やドイツのギュンター・グラス(99年に受賞)の名前があった。受賞者は、アイルランド出身の劇作家サミュエル・ベケット。

 日本人では47年に賀川豊彦が初めて候補に入り、61年に川端康成、63年に三島由紀夫の名前があった。68年に川端が日本人で初めて受賞した。(中村真理子)

 <訂正して、おわびします>

 ▼21日付文化・文芸面「井上靖 ノーベル賞候補だった」の記事で、文学賞について「日本人では58年に谷崎潤一郎と西脇順三郎が初めて候補に入り」とあるのは「日本人では47年に賀川豊彦が初めて候補に入り」の誤りでした。