折々のことば:1706 鷲田清一

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 昔は古典や物語中の人物は、生きて町なかを歩いていた。

 (山本夏彦)

    ◇

 芝居見物や講談本に民衆がなじんでいた頃は、登場人物は「実在の人物よりはるかに実在していた」とコラムニストは言う。彼らは「我々の代表者」であったと。自分だってきっとそうしただろうという感覚がどこかにあって、見ず知らず…

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