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 ■朝日の報道、抑制的過ぎる

 新型コロナの朝日新聞の報道には大いに不満がある。当初より、抑制的な報道であり、政府の対応にたいする批判が不足している。2月上旬は、人から人への感染はないだろうとの前提で、あまり心配しないでいいとの態度だった。危険性を指摘する識者もいたが、その立場からの検証は報道されなかった。テレビの方が、政府の対応への指摘が鋭い。なぜ中国からの飛行機の往来を全面禁止しないのかについても、その是非を含めて朝日新聞の姿勢を示してほしい。(山崎勝康 69歳 兵庫県)

 ■冷静に現実を報じている

 世界中に不安が広がる中、朝日新聞に読者の不安をあおるような記事はなく、冷静に報じている印象だ。必要な情報が得られている実感がある。ぜんそくや先天性疾患を持つ子どもの親は、重症者に乳幼児がどの程度いるのか気になるはずだ。そう思っていたら、死者は高齢者が多い傾向があるとの記事が出て、欲しい情報だと見入った。ワクチンの培養など希望の持てる記事や科学的に感染源を考察する記事も良かった。国際的、社会的、科学的な広い視野の記事を期待している。(柴田まゆみ 42歳 東京都)

 ■感染後の経過、記事に

 日々、刻々と状況が変化する中で、現状を記事にする際、即時性ではテレビなどの報道に追いつけない部分もあるだろう。ただ、新聞でもテレビでも触れられていないように思えるのが、ウイルスに感染してしまった人の経過観察だ。感染してしまっても、治療を受ければ、1~2週間で回復するのか。保菌者になっても免疫などの治癒力で自然と治る場合もあるのかなど、感染後について触れているものが少な過ぎるように思える。この部分を新聞で取り上げるのはどうだろうか。(高橋トモ子 51歳 熊本県)

 ■差別の問題、警鐘鳴らして

 2月23日の社会面「対応の医師ら 職場で『バイ菌』扱い」。病気になった時に医者に診てもらわなければ治療が受けられない、検査も受けられないということは分かっているのに、そうした医療関係者を「バイ菌」扱いするとは。大人の社会で起きていることが悲しくてならない。今、学校現場での感染もわかり、学校がどう対応するかが問題になっている。そこでは、生徒や先生だけではなく、家族もどうするか悩んでいる。差別などの記事ももっと大きく伝えてほしいと切に願う。(本間容子 51歳 北海道)

 <政府対策の是非、繰り返し検証します>

 新型コロナウイルスが日本でも確認されてから2カ月近くになりました。治療法はいまだ確立しておらず、世界の政治や経済を揺るがす大問題になっています。私たちはどう向き合い、どう乗り越えたらいいのか。多様な分野の最新情報を正確に届けることが新聞にとって第一の役割と考え、編集局全体で取り組んでいます。

 感染拡大を抑えるため、政府は様々な対策を迫られています。しかし、乗客をとどめたクルーズ船で感染が相次ぎ、海外から大きな批判を浴びました。イベントの自粛や小中高の休校を急きょ要請した判断も適切だったのか。政府の危機管理は国民生活に多大な影響を与えます。その是非は繰り返し検証していきます。

 ご指摘の通り、医療関係者が「バイ菌」扱いされるなど、社会の成熟度が問われる事態も起きています。差別的な行為は見逃さず、これからも報道していきます。

 予防や暮らしに役立つコーナーとして「知る 新型肺炎」を2月に始めました。未解明の部分はたくさんありますが、最先端の研究をもとにその特徴の発信を続けます。中国や世界保健機関(WHO)など海外の対応もひきつづき追いかけます。(東京編集局長補佐・杉林浩典)

 ◇東京本社発行の朝刊、夕刊の最終版をもとにしています

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