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 朝日新聞社のアルバム・写真デジタル化サービス「ニッポン写真遺産」では、数多くの家族写真をスキャンしてきました。今回、印象深いお客様の家族写真を紹介し、家族写真がテーマの映画「浅田家!」のモデルとなった、写真家の浅田政志さんへのインタビューもお届けします。(近藤剛史、樋口慶)

 ■おしゃれなテーラー一家 今も受け継ぐ、「仲良く」の家訓

 まだ戦火が激しくなる前。当時としては精いっぱいのおしゃれをして、少し緊張しながらも穏やかな表情の家族写真。埼玉県川口市の杉山友美さん(62)の祖父母や母・杉浦照子さんの6人きょうだいらが写っている。

 杉山さんの祖父・佐藤慶一さんは戦前、名古屋市の矢場町で洋服店を営んでいた。テーラーとして腕前が評判となり、三井物産など大企業に勤める顧客らに愛され、繁盛した。店は当時としては珍しく、大きなガラスのショーウィンドーを備えていた。華道の心得もあり、商品のほかに大きな生け花も飾った。

 祖父は、女性が社会に出て活躍することにも理解があった。娘たちに勉強をすすめ、映画を見せ、松坂屋に買い物に行かせた。洋裁も教えた。子どもの好奇心を大事にし、「ダメ」と言うことがなかった。

 祖母のヤヱさんはきれい好きで、1階の店舗と2階の住宅がいつもピカピカだった。6人の子どもたちに、掃除の担当を割り振った。

 店は1945(昭和20)年の名古屋空襲で焼けてしまったが、テーラーにとって命より大事な布地は防空壕(ごう)に入れて守った。店の前で撮影した家族写真は、結婚して郊外に住んでいた長女が持っていたため無事だったという。戦後、店があった場所は区画整理の対象となり、市内の別の場所で再開した。

 母とおばたちについて杉山さんは「洋服屋の娘だけに、ファッションにこだわりがあった。生地を選び、型紙を起こし、服を仕立てることも日常的にしていた。姉妹が集まるとおしゃれ談議に花を咲かせていた」と振り返る。

 祖父は常々「きょうだいは仲良く」と子どもたちに言い聞かせたという。6人は、結婚して家庭を持ってからも、ことあるごとに集まるなど仲が良かった。

 家訓は、その子どもたちにも脈々と受け継がれている。杉山さんといとこは、常々連絡を取り合っていて、時々「いとこ会」に集う。「母ときょうだいが仲良くしてくれたおかげで、いとこ同士も仲が良い。それが佐藤家の財産になっており、誇りです」

 ■心の傷癒やし、元気をくれる 写真家・浅田政志さん 映画「浅田家!」主人公のモデル

 2日から公開された映画「浅田家!」で主人公のモデルとなった、写真家の浅田政志さん。映画に込められたメッセージや、家族写真への思いについて、ニッポン写真遺産の「写真整理お手伝いプラン」を担当している一般社団法人写真整理協会の浅川純子代表理事がインタビューしました。

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 写真集「浅田家」を出したときや、写真展を開いたときもそうだったんですが、皆さん「浅田さん家(ち)って面白いですね」から入りつつ、最後は必ず自身のご家族の話をされるんです。

 「うちの家族だったら、こういう家族写真撮れないなぁ」とか、「子どもが大きくなったので、今、反抗期で撮れないかも」とか。みな自分の家族のことに置き換えてしゃべってくれます。

 映画では僕の家族が描かれていますが、見た人が自分の家族のことを違った視点から考える契機になると僕は一番うれしいです。

 東日本大震災のボランティアで岩手県に行ったときは、いつもの家族写真や、何げない日常の写真そのものに力があると気づきました。それを見ることで心の傷が癒やされたり、ちょっと元気になったりすることが確かにあると。普段は価値が分かりにくいんですが、この映画が、そんな身近な日常の写真の価値について改めて考えてもらうきっかけになればいいとも思っています。

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 あさだ・まさし 1979年三重県生まれ。2008年、家族で架空のシーンやシチュエーションに全力でなりきる姿を撮った、ユーモアと家族愛にあふれる写真集「浅田家」を出版し、木村伊兵衛写真賞(朝日新聞社・朝日新聞出版主催)を受賞。15年には、東日本大震災で被災した写真を洗浄するボランティアの経験をもとに写真集「アルバムのチカラ」を出版。この2冊の写真集(いずれも赤々舎)が映画「浅田家!」の原案となった。

 ◇インタビューの全文は、ニッポン写真遺産のウェブサイトに掲載しています。QRコードを読み取るか、https://shashin-isan.asahi.com/column/other/column-2858/別ウインドウで開きますへ。

 ■映画公開記念キャンペーン

 ニッポン写真遺産では、映画「浅田家!」(監督・中野量太、主演・二宮和也=写真)の公開を記念したキャンペーンを実施中です。

 31日までに当サービスへ資料請求いただいたお客様から抽選で20名様に小説版「浅田家!」(徳間文庫)をプレゼント(当選者の発表は賞品の発送をもって代えます)。さらに、すべての方にニッポン写真遺産の3千円割引クーポンをご提供します(本クーポンは、11月末までに当サービスに申し込みいただき、税別3万円以上ご利用の際に適用されます)。

 資料請求はニッポン写真遺産ウェブサイトまたはコールセンターへ。

 ■4千枚が1枚のDVDに

 ニッポン写真遺産は、プリント写真やネガフィルム等をお預かりしてスキャンし、画像データと一緒にお返しするサービスです。

 デジタル化すれば、約4千枚のL判写真が、パソコンで閲覧できるDVD―Rディスク1枚に。部屋の片付けやお子さんへの引き継ぎ、万一の災害に備えたバックアップに役立ちます。

 料金は、アルバム1冊(60ページまで)税別4千円から(別途基本料金と送料が必要)。詳しくは下記へ。

 ◆ウェブサイト https://shashin-isan.asahi.com/別ウインドウで開きます

 ◆コールセンター 03・6868・8255(平日午前10時~午後5時)