写真・図版歌舞伎座「二月大歌舞伎」の「菅原伝授手習鑑」筆法伝授から、片岡仁左衛門（右）と中村梅玉　（Ｃ）松竹

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　戦乱や明治維新など、伝統芸能はこれまで多くの修羅場をくぐり、育まれてきた。今般の疫病も、芸に革新と継承をもたらすうねりの一つととらえたい。

　とりわけ荒波にさらされたのが歌舞伎だ。歌舞伎座は５カ月も公演を中止。８月の再開後は４部制で各回１時間程度に。従来の上演より１０分以上短くした舞台もあった。１…

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