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 ■当事者意識持ちたい

 環境問題に関しては、身近にできる環境に良い行動だけでなく、その行動がどれほどの効果や影響を与えるのか、できるだけ具体的にわかる記事が欲しい。環境問題は幅が広く、大きな問題であるがゆえに、当事者意識を持ちにくい。自分の行動がどれほどの影響を環境に対して持つのか、想像できない。だが、一人ひとりの行動が確実に環境に影響を及ぼすのは間違いない。個人の行動と環境への影響を結びつけ、環境問題をより当事者意識を持って実感できる記事を望む。(白戸和樹 21歳 茨城県)

 ■改めて震災の総括を

 東日本大震災が起こってから、まもなく10年。震災が与えた様々な影響があったが、現在でも解決できていない課題など、震災全体を振り返り、総括した記事を読んでみたい。数年前、気仙沼や石巻など震災の被害の大きかった地域を訪れ、被災した人の話を聞く機会があった。水道などのライフラインがまだ十分に整備されていない地域もあるようで、「本当の復興はまだまだ先」という言葉が印象に残っている。復興がまだ進んでいないところに焦点を当てた記事がほしい。(涌井政人 26歳 埼玉県)

 ■じっくり検討、促して

 新聞が長期間にわたり特集を組んで、一つの事柄に深く迫ることができる点は、即時性が求められるテレビのニュースや気軽な読みやすさが重視されるネットニュースなどとは異なる大きな特徴だ。生活面で連載されている「患者を生きる」は、病気について一般的な症状や患者の症例、治療法などが多角的に検討されていて、興味深い。現場の生の声を得て、ありのままに示すからこそ、できる記事だ。生活面だけでなく、読者がじっくり検討できるような記事があれば良い。(築地夏海 22歳 神奈川県)

 ■用語の説明、何度でも

 紙面モニターとして何度か書いているが、専門用語が説明なく使われているケースが少なくないことが非常に気になっている。報道する側にとっては常識であっても、読者にとっては必ずしもそうではない用語があることを、改めて認識していただきたい。もちろん何度も紙面に登場しているものであれば、その都度、説明があることが逆にうっとうしくなることもある。とはいえ、新聞は様々な人が読む媒体なので、記事に簡易的な説明は付けてもらいたいと思う。(田島徳士 42歳 神奈川県)

 <メディアの使命、愚直に果たす>

 朝日新聞は昨年末から年初にかけて、「共生のSDGs 明日もこの星で」と題した9回にわたる連載記事を掲載しました。SDGsは、国連が2015年に採択した「持続可能な開発目標」です。一人ひとりが当事者としての意識を持ち、限界に近づいた地球環境を改善に向かわせる。そんな願いや勇気を広めるために、これからも「共生」というキーワードをつねに意識した報道を続けていきます。

 東日本大震災の被災地では、いまだに仮設住宅で暮らしている方々がいます。発生から10年になろうとしているのに、なぜ、復興が実現できないのか。問題の所在やその核心に迫る取材と発信を心がけます。

 昨年来、新型コロナウイルスの感染は拡大の一途をたどっています。世界がかつてないほどの不安に覆われているなかで、メディアに課せられた使命は、正確な情報を迅速に伝えることです。ありきたりの表現ではありますが、この使命を愚直に果たしていくつもりです。

 そのうえで、読者の皆さまのご意見は、私たちにとってかけがえのない羅針盤です。今年もよろしくお願い申し上げます。(ゼネラルエディター兼東京編集局長・坂尻信義)

 ◇東京本社発行の朝刊、夕刊の最終版をもとにしています

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 公募で選んだ300人の読者の皆様に「紙面モニター」をお願いし、毎週、お寄せいただく意見の一部を紹介します。この欄は、編集局との「対話」の場を目指しています。紙面モニターの意見に対し、編集局の担当部署の責任者が答えます。

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