(多事奏論)狩猟は忍耐を伴う だから女と男は平等なのだ 近藤康太郎

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 冬が終わる。昔はたいてい鬱(うつ)気味になっていた暗い季節が、いまは名残惜しい。

 猟師になったからである。

 厳しい冷気の中、鴨(かも)や鹿を追う。響くのは、枯れ葉を踏む自分の足音ばかり。誰にも会わない。独り言が多くなった。感染症になりようもない奥深い山中の爽快は、何物にも代えがたい。猟の魅力の…

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