(声)大震災の中、癌の夫は旅立った

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 無職 大橋敏子(山形県 73)

 10年前の3月11日、私は山形県総合病院で癌(がん)の夫の最後の日を迎えていた。モルヒネで意識のない夫の目に、看護師がテープを貼った。それが合図なのだと私と娘は思った。

 午後、あの大地震がきた。夫のベッドも点滴棒も激しく揺れる。枕元の啓翁桜も花吹雪となって散っ…

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