(声)東日本大震災10年 わが家と永遠の別れ、強いられて

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 無職 多田千恵(福島県 88)

 あの時、私は福島県大熊町の自宅で本を読んでいました。テレビが扉のガラスを次々割りながら落下。食器も落ちて割れ、放心状態のまま懐中電灯を頼りに夜を過ごしました。

 翌朝、地区の区長さんが来て「すぐ集合を」と言います。何が起きたかわからぬまま出かけると、大型バスが並び…

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