(まなぶ@朝日新聞)なぜ?から広がる、仕事の世界

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 ■まなぶ@朝日新聞 ニュースを「生き抜く力」に

 朝日新聞社は、書籍やウェブで学校のキャリア教育を支援する事業「おしごとはくぶつかん」を展開し、「おしごと年鑑」を毎年発行しています。この夏完成した2021年版の年鑑は、130を超える企業・団体の協力を受け、様々な職業や働く人の思いを紹介。全国の小中学校や教育関係機関に寄贈したほか、全国の書店やインターネットなどで販売しています。

 ■道徳と合わせ、生き方考える機会に 茨城・常総学院中

 常総学院中学校(茨城県土浦市)は今月、書籍版とウェブ版の「おしごと年鑑」を使い、キャリア教育に道徳をからめた授業をした。生徒たちにとって、年鑑を通じて幅広い職業を知るだけではなく、これからの自分の生き方を考える貴重な機会になったようだ。

 授業は3時間で、2年生約100人が受けた。最初に取り組んだのが、年鑑のウェブ版が載るサイトからダウンロードしたワークシート。学校や家庭で年鑑とともに使えるよう、無料で公開されている。生徒たちはシート前半の自己分析で「どんなことが好き?」「どんな大人になりたい?」などの質問に答えた。年鑑で興味を持ったページを尋ねる質問もあり、3~4人のグループ内で自分の考えを発表した。

 「海のごみはどこからやってくるの?」「蚊にさされると、なぜかゆくなるの?」。年鑑は各ページが素朴な疑問で始まるので、具体的な目標を持たない生徒でも、自分の興味や関心から読み進められる。学年主任の坂入裕一教諭(45)は「年鑑は入り口が広いのがいい」と話す。

 授業では、グループ内で互いの良いところをふせんに書き、ワークシートの横に貼りあう時間も設けた。「どんなところがあなたの自慢?」というシートの質問に、自分で答えられない生徒に配慮した仕掛けだ。祐源愛教諭(35)は「自己肯定感が低い生徒もいる。自分を見つめる上で、他者から承認される体験も必要」と感じたという。

 ワークシートの後半では前半の自己分析を踏まえ、将来やりたいことや、その理由などを詳しく答える。生徒は道徳の教科書で先人の様々な生き方に触れたうえで、後半に取りかかった。生徒の一人はアイスクリームの商品化に関する年鑑の記事で商品開発に興味を持ち、多くの人を助けられるものを開発するため、「どんな人が困っているか学びたい」とシートに書いた。

 生徒たちは授業を終えて、「新たな自分を見つけられた」「定期的に自分のことについて考え、人の良いところを見つけて伝えたい」などと感想をつづったという。

 坂入教諭はキャリア教育について「キャリアの本来の意味は『轍(わだち)』で、歩んできた人生の証しのこと」と考える。その上で、「おしごと年鑑と道徳を合わせることで、職業だけを知るとか、『すごい人がいるなぁ』で終わるのではなく、自分はどういう生き方をしたいのか考える授業になった」と語った。(柴田菜々子)

 ■「年鑑」全国の書店で販売、ウェブ版も

 「おしごと年鑑2021」は家庭でも活用できるよう、全国の書店などで販売しています。子どもの興味・関心を引き出しながら、社会を支える仕事と働く人々の思いを伝えることを目指して編集しました。

 大きな特徴は、「健康なうんちはどうして黄色いの?」「なんでキャンプに行くと楽しいの?」といった素朴な疑問で始まること。やさしい文章と図解、写真で説明しながら疑問に答えるので、楽しみながら仕事について学べます。それぞれの業界を代表する企業・団体のトップや担当者のメッセージもついています。

 おしごとはくぶつかんのウェブサイトには、年鑑のウェブ版を掲載(21年版は今秋公開予定)。パソコンやタブレット端末を用いた授業にも使えます。サイト内の「学校の先生方へ」のページで、自由にダウンロードできるワークシートも公開。医師や声優などの人気職業を集めた「おしごと発見!」、各分野のパイオニア的な存在を紹介した「わたしのしごと道」など、幅広い職業に出合える連載コーナーもあります。

 ウェブと組み合わせながら、おしごと年鑑をぜひご活用ください。

 ▽定価2200円(税込み)/A4判オールカラー・360ページ/発売元・朝日新聞出版