(書評)『ブリーディング・エッジ』 トマス・ピンチョン〈著〉

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 ■21世紀の写実と化した奇想小説

 いまさらと失笑されそうな気もするが、21世紀はいつのまにか「事実は小説より奇なり」が裸足で逃げ出す時代になってしまった。とりわけこの数年は陰謀論の跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)が表舞台にまでおよんだからなおさらだ。

 そんな常識外れの幕開けが、もうじき20年にな…

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