(寂聴 残された日々:74)森の奥のような静かさ もて余す、一人きりの夏

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 思いだせば、小学校の長い夏休みが終(おわ)って、九月一日に、腕一杯に余る夏休みの宿題をかかえ、第二学期に入るべく、登校する時の、気の張りが想(おも)い出される。

 当時なぜか、私の故郷の徳島市では、小学校の二学期のはじめに、決定的な颱風(たいふう)が訪れた。傘を大きく広げ、それを小さな体で支えとい…

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連載寂聴 残された日々

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