(書評)『人文主義の系譜 方法の探究』 木庭顕〈著〉

有料記事

[PR]

 ■知の積み上がりを一枚ずつ剥ぐ

 わたしは、おそらくは木庭顕の良い読者ではない。

 何度挫折したか。木庭は受け手の可能性を信じるから、手加減しない。例えば、『政治の成立』に始まる三部作では、古代ギリシャ・ローマの古典全般の素養は当然の前提だ。木庭は、師のレーポレについて本書で「極めて難解であり、読…

この記事は有料記事です。残り1140文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません