(天声人語)もみぢのわけ

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 天平のむかし、孝謙天皇が詠んだ歌がある。〈この里は継ぎて霜や置く夏の野に 吾(わ)が見し草はもみぢたりけり〉。この里にはいつも霜が降るのか、夏の野に私が見た草は、秋のモミジのように黄葉していたよ▼752年の作で万葉集にある。冷夏で枯れた病葉(わくらば)を哀れんだ歌かと思っていたが、私の誤読だと最近…

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