リバイバルダンス、体も脳も活性 シニアも楽しく無理なく TRF考案

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 朝日新聞社は、エイベックス・エンタテインメント(本社・東京)とともに、高齢期の課題解決を目指すプロジェクト「リバイバルライフ」を展開しています。同社グループ所属のダンス&ボーカルユニット「TRF」のSAMさんらが考案し、昭和、平成のヒットソングに合わせて楽しく踊ることで、認知症など高齢期の病気に備えることを目指した「リバイバルダンス」のDVDパッケージを14日に発売しました。ワークショップとともに展開します。

 リバイバルダンスは、TRFのSAMさん、ETSUさん、CHIHARUさんが専門医理学療法士の監修のもとで考案。主な対象となる60代以上の耳になじんだ美空ひばりさんの「川の流れのように」や、TRFの「サバイバルダンス」など、昭和~平成期の歌謡曲をメドレーでつなぎ、それに合わせて無理なく、楽しく踊れる振り付けを目指したプログラムだ。朝日新聞社も開発に協力し、2019年11月からインストラクターを派遣するワークショップの展開を始めた。

 開発のきっかけはSAMさんの母親が病気になったことで、認知症やその予備群の人が高齢期にはたくさんいると知ったことだった。高齢者の健康寿命を延ばすことを目指し、「認知症が心配な人はもちろん、そのご家族や支援者まで含めてダンスの力で貢献できないか」(SAMさん)と思い至ったという。

 DVDの構成は、曲に合わせて全身の筋肉や関節を効果的に動かす振り付けや、ストレッチ法などをTRFのメンバーがわかりやすくレクチャーする。加齢によって低下する運動能力の向上を主な目的とした「運動編」と、認知機能改善を目指す「脳活性編」の2枚組み。加えてダンス楽曲で使われるオリジナル音源を収録したCDも付く。

 振り付けの難度はどうか。体験者のひとり、横浜市の大島健一さん(77)はダンス未経験。「振り付けは簡単とはいわないが、十分についていけるレベル。ふだん使っていない筋肉が伸びる感じがして気持ちいい」と話す。美空ひばりさんの「お祭りマンボ」の振り付けがお気に入りという。

 監修者の日本認知症予防学会・浦上克哉理事長は「ダンスを含む運動は科学的効果があると期待される予防対策の一つ。ただし、短期間で終わらせず、いかに楽しく、『マラソン型』で長期間取り組めるかです」と助言する。

 ■健康のための要素満載、ダンス広げるのが使命 SAMさん

 来年2月にデビュー30周年を迎えるTRF。リバイバルダンスに込めた思いを、SAMさん(60)、DJ KOOさん(60)、ETSUさん、CHIHARUさんの4人に聞いた。

 ――リバイバルダンスが果たす役割は?

 SAM ダンスは、ふだん使わない筋肉を動かすことができます。振り付けを覚えたり、音楽に合わせて体を動かしたりすることは、脳への刺激にもなります。さらに懐かしい曲を使っているので、昔を回想することができます。長く健康でいるために、信じられないくらいポジティブな要素がつまっているんです。このダンスを広めることが僕の使命だと思っています。

 ETSU 振り付けは誰でもできるようになるべく負担なく、でも踊っている感覚になれるように工夫しました。

 CHIHARU お子さんやお孫さんと一緒にみんなで楽しんでもらいたいですね。

 ――DJ KOOさん、SAMさんは還暦です。

 SAM 年齢を感じることはありますが、ETSUやCHIHARUの背中を見てがんばってきました。休日もトレーニングするか、家族と出かけています。毎朝5時50分に起きて早い日は7時半にスタジオに着いてますね。

 DJ KOO 4年前に脳動脈瘤(りゅう)の手術をして家族や周囲に心配をかけたので、意識して生活を変えました。食事はバランスを考えて、夕食後は30分程度のウォーキングをしています。病気になっていなかったら、もっと老化が進んでいたと思いますね。ダンスも今日から始めます!

 SAM スタジオで待ってるから。朝8時に。

 DJ KOO 早いよ!

 (聞き手・中寺暁子)

 ■認知機能・歩行能力が改善 東大先端研など

 エイベックス・エンタテインメントは2020年10~12月、東京大学先端科学技術研究センター、理化学研究所と共同で「リバイバルダンス」の認知機能や運動機能の効果を測る介入試験を実施した。

 60歳以上の希望者約90人を対象に(1)ダンスを実施する群(30人)(2)ノルディック歩行を実施する群(28人)(3)無介入群(29人)の3グループに分け、(1)と(2)に週3回45分のトレーニングを4週間実施し、その前後で3群の数値変化を測定した。

 認知機能では、軽度認知障害(MCI)をスクリーニングする検査「MoCA」(モカ)の変化量で、「無介入群」は全般的な認知機能の点数が低下したのに対し、「ダンス群」は「歩行群」に比べても有意な改善が見られた。

 運動機能では、有酸素運動である「ダンス群」「歩行群」はともに歩行能力や関節可動域が向上した。特にダンス群では下肢の可動域が試験前より改善していた。転倒防止効果などが期待できるという。

 同試験を主導した東大先端研の宮崎敦子特任研究員は「コロナ禍においても自宅でできる有望なプログラムと考えられる」と話している。

 ■DVD購入はフリーダイヤルか専用サイトで

 「リバイバルダンス」はDVD2枚、CD1枚の計3枚組み。価格9900円(税込み)。購入はショップジャパンのフリーダイヤル(0120・549・096)か、専用サイト(https://www.shopjapan.co.jp/products/RVD0-00000/別ウインドウで開きます)で。

 インストラクターを派遣するワークショップも随時募集しています。詳しくは公式HP(https://revival-life.jp/別ウインドウで開きます)で。

 ◆この特集は、坂田一裕が担当しました。