(短歌時評)作中主体、実在するか 山田航

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 今年の笹井宏之賞の大賞受賞作は椛沢(かばさわ)知世「ノウゼンカズラ」。妹と犬の二人と一匹で暮らしているらしい作中主体の静かな生活を描いた連作で、ユニークな構成意識がみられる。

 《目薬がしみてぼやける妹を抜け出たように犬が出てくる》

 《揚げものをしても台所にやってくるだめだよ妹のとこにいなさい》…

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