半島反対側、羅臼沖で発見 知床・観光船事故、犠牲の3人
北海道斜里町の知床半島沖で26人を乗せた観光船「KAZU1(カズワン)」が行方不明になった事故で28日、行方不明者が4日ぶりに発見された。場所は、同船の航行ルートから遠く離れた知床半島東側の沖。海上保安庁に加えて海上自衛隊が参加し、懸命の捜索活動が続いている。▼1面参照
28日夜、同町の陸上競技場に、発見された3人を乗せたとみられるヘリが到着。救急車に運ばれ、病院に搬送された。3人はいずれも死亡が確認された。
28日に3人が見つかった羅臼町沖は、カズワンが救助要請した地点とは知床半島をはさんで反対側の海域。斜里町の地元関係者によると、知床半島の西側から半島先端部を越えて南東側に回り込む潮の流れと、半島の東側から北上する潮の流れがぶつかる海域だという。
◇
北海道に取材拠点のある朝日新聞社などの報道各社は28日、観光船が行方不明になった事故での取材活動について、各社で協力して、節度ある取材を進めることを申し合わせた。
申し合わせでは、被害者の家族や関係者の心情を鑑み、多数の記者が取材に詰めかける状況(メディアスクラム)を避けるため、「代表者が取材を申し入れたり、各社の質問をとりまとめて代表取材をしたりするなど、誠意を持って協力する」としている。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。