(うたをよむ)「映え」とは別の 笠木拓

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 《どうせそこを通るなら時計は進む 腰を据えてまばたきをする》 『四月のストーブ』

 昨年三月に電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」から刊行された仲田有里の第二歌集『四月のストーブ』より。時計の針と文字盤だろうか。あるいは「そこ」とは、生活の身も蓋(ふた)もないルーティンのことかもしれない。「腰を…

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