(文芸時評)国や時を超えて 文学は、いまを予見する 鴻巣友季子

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 軍事予算が増強される一方、学術技術への補助金は削減されるこの国では近年、才能・頭脳の海外流出が止まらないという。昔、洋行した文人は帰国後、その成果を創作や翻訳を通じて日本語文化に還元した。そうした文化交信の先に大江健三郎中上健次村上春樹などの小説家も生まれ、またその作品が海外でも読まれるという…

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