(日曜に想う)「非承認国家」時代のたそがれ 論説委員・国末憲人
ロシア周辺のいくつかの国には、ロシアの支援を受けて独立を掲げる地域が点在する。モルドバとウクライナに挟まれた「沿ドニエストル」(PMR)はその一つ。国際社会が認知しない「非承認国家」である。
徳島県程度の面積に、50万人足らずが暮らす。ソ連崩壊の際、戦争を経てモルドバから事実上分離し、現在もロシ…
- 【視点】
ロシアのウクライナ侵攻で図らずしも国際政治の表舞台に浮き上がってしまった「非承認国家」。近代国際システムにおける「主権国家」のシステムがうまく当てはまらないケースとして、周辺国の力関係のバランスの中で存在してきた政治共同体が、そのバランスが
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