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自覚症状もないのに

 千葉県船橋市の会社員、平岡輝彦(ひらおかてるひこ)さん(47)は2010年11月上旬、自宅近くの内科クリニックで健康診断を受けた。

 「すぐに来てください」

 その日のうちに自宅に電話がかかってきて、クリニックを再び訪れた。医師が胸のX線画像を指さして言った。

 「肺に影があります。大きな病院に行ってください」

 県内の総合病院でCTやMRI検査を受けたところ、「ほぼ間違いなく肺がん」と告知された。高校時代はサッカー部で鍛え、健康には自信があった。たばこは結婚を機に29歳でやめていた。若い頃、盲腸で入院した以外、ほとんど病院に行った覚えもない。

 「なんで突然、がんと言われなければならないのか……」。どうしても納得できなかった。

 自覚症状は全くなく、「何かの間違いでは?」とも思った。

 12月上旬、国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)を受診し、「腺がんというタイプです」と告げられた。がんは右肺の付け根にあり、肺の中には複数の転移もみられるという。がんの進行度を示すステージは「4」と診断された。

 「手術をしたとしても、全て取り除くことはできません。抗がん剤による治療をお勧めします」。呼吸器内科病棟医長の山本昇(やまもとのぼる)さん(49)から、そう説明を受けた。

 抗がん剤は、2種類の点滴と1…

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