[PR]

 横浜市の中町美希さん(31)は2015年12月15日、市内の医院で長男彪護(ひゅう・ご)くんを出産しました。でも、産声は上がりませんでした。神奈川県立こども医療センターの新生児集中治療室(NICU)に搬送されましたが、仮死状態で回復は難しく、中町さんは、夫(32)や当時3歳だった長女(5)とともに、家族で残された時間を過ごすことを決めました。彪護くんは43時間の命をせいいっぱい生き、旅立ちました。家族で過ごした43時間。それは、どんな時間だったのでしょうか。家族にとって、どんな意味があったのでしょうか。

 

あがらなかった産声

 横浜市にあるストレッチスタジオは、開設してもうすぐ1年半になる。運営する中町美希(なかまちみき)さん(31)にとって、特別な思い入れのある場所だ。長年空手を続けてきた中町さんは、長男の彪護(ひゅうご)くんを妊娠中、姿勢を整えるための指導をする「ストレッチトレーナー」の資格をとった。出産後も育児をしながら、空手や仕事に生かせるのではないか、と考えたからだ。「彪護と過ごした大切な時間を形にしたかった」

 

 彪護くんは2015年12月15日午後11時48分、市内の医院で生まれた。だが、誕生の瞬間、産声はあがらなかった。

 別室へと運ばれ、蘇生措置を受けた。心拍と自発呼吸が確認できたのは、それぞれ30分後、45分後だった。「脳に酸素が行き届いていない時間が長く、どれだけ生きられるか分からない」。医院に駆けつけた、神奈川県立こども医療センターの新生児科の医師から、そう伝えられた。

 妊娠中に問題を指摘されたこと…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら