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 介護保険の見直しで「自立支援」を進める事業者への報酬が手厚くなる。社会保障の「自立支援」とは、だれのため、何のための支えなのか。そもそも、人間にとって自立とは何か。

 

コスト削減、無言の圧力に 神野直彦さん(日本社会事業大学学長)

 

 先日、病院の待合室で、おばあさんに話しかけられました。「生きるって大変なことですね。運動したくなくてもしなくちゃいけない」と。

 高齢者が増え、医療や介護に大変な費用がかかる。だからお国のために元気でいるか、早く死んでください。僕も70歳をすぎ、骨折のリハビリをしていますが、そんな圧力をひしひしと感じます。

 高度成長期のころまでは、家族や地域という共同体が残り、知恵や経験をもつ高齢者は尊敬される存在でした。サービス産業の時代に入ると、すべてのものが市場にのせられ、共同体は失われていきます。労働力としての市場価値でみれば、高齢者はむだなコストになってしまいました。

 年をとって生理的に不全を起こ…

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