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 がんと診断された時からの緩和ケアの必要性が叫ばれ始めて約10年。副作用対策にとどまらず、個人の生活や人生観に応じた幅広いケアが求められている。早期からの緩和ケアが広まる一方、十分にケアを受けられない患者もいる。効果の検証や人材育成が課題だ。

 

説明足りぬ医師、患者は困惑

 川崎市に住む鈴木千恵子さん(75)は2015年、S字結腸にがんが見つかり東京都内の病院で摘出手術を受けた。2年後に再発がわかり、ふたたび手術でおなかを開くと、腹膜にがん細胞が散らばっていて完全に取り除くのは難しいとわかった。

 余命を主治医の外科医に尋ねると「3カ月、うまくいって6カ月」という返事だった。今後の治療については「抗がん剤治療しかない。やった方がよいが効くかどうかはわからない」と説明された。どうすればいいのかわからなくなり、迷った末に抗がん剤治療を受けた。だが下痢や倦怠(けんたい)感などの副作用がひどく、「死ぬほど苦しい」と感じたため、すぐに中止した。

 主治医に悪意はなかったのだろうと今も思う。ただし治療や副作用について聞きたいことがあっても、いつも忙しそうで相談しづらいと感じていた。

 

 知人の紹介で昨年末、日本医科…

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