[PR]

【まとめて読む】患者を生きる・スポーツ「足首の捻挫」

 堺市のクラブチームでサッカーをしている石水拓磨(いしみずたくま)君(13)は、小学生の時、3年間にわたって右足首の痛みと繰り返す捻挫に悩まされました。エックス線検査では根本的な原因が分かりませんでしたが、MRI検査により、足首が剥離(はくり)骨折していたことが判明。痛みと関節の緩みのもととなっていた骨片を取り除く手術に臨みました。

少年サッカーで捻挫、3年間続いた痛み

 堺市の中学1年生石水拓磨(いしみずたくま)君(13)は、プロのサッカー選手を夢見て、大阪の地元クラブチームで練習に励んでいる。だが、小学生のときは3年間、右足首の痛みに悩まされた。

 両親がJリーグの熱心なサポーターだった影響で、幼稚園児の時にサッカーを始めた。小学1年生のある日、少年サッカーチームで練習中に仲間と接触した。「いってー」。右足の外くるぶしに強い痛みを感じ、うずくまった。

 すぐに家族が病院に連れて行った。エックス線検査で骨には異常がないと診断され、湿布をもらって帰宅した。痛みは数週間で消え、すぐに練習に復帰した。

 ちょっとしたけが、のはずだった。だが、足を内側にひねったり伸ばしたりすると同じところが痛んだ。病院に行くと、「軽い捻挫」と言われた。足首の捻挫は足をひねって靱帯(じんたい)が傷つき、痛みや腫れがある状態を指す。靱帯が伸びる程度の軽症から断裂する重症まで幅広いが、骨折と違いエックス線では異常が見つかりにくい。

 休んでいると何となく治った気がしたが練習するとまたひねって痛くなる。「いつになったらちゃんと治るんやろ」。大好きなサッカーを休みたくなくて、足首をかばいながら練習を続けた。

 母親の里枝(りえ)さん(44)も、繰り返し痛みを訴える様子に不安を覚え、病院をいくつも訪ねた。だが、「捻挫」や「靱帯の炎症」と言われて湿布や痛み止めを処方されるだけで、原因の根本はわからなかった。「精神的なものなのだろうか」と思うことすらあった。

 拓磨君は試合の途中で交代させられるのが、悔しくてたまらなかった。痛みを我慢しながらプレーするのが日常になっていった。「集中力がないからけがをする」。周りにそう思われるのではないかという不安があった。

 痛みは徐々に強まり、4年生のころには1試合を通しては走れなくなった。父浩司(こうじ)さん(44)が内側にひねる捻挫を予防するテーピングを調べ、足首をがちがちに固めて試合に出た。それでも終盤には足を引きずるようにしていた。

 痛みと付き合っていくしかないんだろうか。拓磨君も両親も途方に暮れていた。

はく離骨折、MRIで判明

 堺市の石水拓磨(いしみずたくま)君(13)は小学生のとき、繰り返し起きる右足首の捻挫に悩まされた。痛みは慢性化し、大好きなサッカーの試合に出るのがつらくなった。「痛みと付き合っていくしかないのかな」。あきらめかけていた小学4年生の秋、転機が訪れた。

 定期的に受診していた病院で、診察したのがたまたまいつもと違う医師だった。そしてこう言った。「こんなに頻繁に痛くなるっておかしいよね。MRIで見てみようか」

 骨折の有無などは何度もエックス線検査で調べてきたが、異常は見つかっていなかった。MRIで靱帯(じんたい)や軟骨の様子を詳しく調べた結果、拓磨君の右足首では、外くるぶしの腓骨(ひこつ)の軟骨が一部はがれていることがわかった。エックス線では軟骨が写りにくく、見過ごされてしまうこともある。

 子どもの場合、捻挫すると靱帯とくっついている部分の骨が、靱帯に引っぱられてはがれることがある。成長期の骨はまだ軟らかく靱帯より弱いためで、裂離骨折や剝離(はくり)骨折とも呼ばれる。拓磨君の足首は、はがれた骨片が痛みを引き起こし、足関節が緩くなってさらに捻挫を繰り返しやすい状態になっていた。

 治すにはギプスで固定して骨が…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら