[PR]

【まとめて読む】患者を生きる・スポーツ「難病と闘う」

 卓球女子元日本代表の若宮三紗子(わかみやみさこ)さん(29)は2012年、試合後に原因不明の高熱が続きました。検査の結果、体中に炎症が起こる難病「全身性エリテマトーデス」(SLE)と診断されました。熱や関節痛など様々な症状に悩まされながらも治療を受け、夢だった五輪出場を目指しました。

 今年3月に現役を引退した、卓球女子元日本代表の若宮三紗子(わかみやみさこ)さん(29)は2016年末、卓球の専門誌で「全身性エリテマトーデス」(SLE)を抱えながらプレーをしていたことを明かした。

 SLEは国が指定する難病で、本来体を守るはずの免疫が自分の体を攻撃し、全身の様々な場所に炎症が起こる。「同じような病気の人たちの頑張る力になったら」との思いから公表に踏み切った。

 香川県出身。姉の影響で卓球を始めると、すぐに頭角をあらわした。小学生で全国大会に出場し、高校3年のとき全国高校総体で優勝。世界ジュニア選手権ではダブルスで銅メダルを獲得した。

 ところが09年、練習の翌日に38~39度の熱が出て、起き上がれなくなることが何回か続いた。高校時代は日付が変わるくらいまで練習をするなど体力に自信があったが、ランニングについていけなくなることもあった。日光に当たるのが嫌だなと感じるようになり、体重も減った。手の指の関節に痛みも出た。

 「おかしいな」と思ったが、熱は1日休めばおさまったので深刻には考えていなかった。当時、学業との両立が難しくなり、大学をやめて日本生命女子卓球部に入った。体の異変は「環境が変わったせいかな」と思った。

 それでも練習を続け、次々と結果を出していった。10年1月の全日本選手権のダブルスで初優勝すると、同年11月のアジア大会で銅メダルを獲得した。

 しかし、12年になり海外遠征が続くと倦怠(けんたい)感や憂鬱(ゆううつ)な気分に襲われるようになった。6月のジャパンオープン荻村杯のダブルスで優勝した翌日、37度台の微熱が出た。翌週も試合があるため「練習しないと」と思ったが、体が重く、思うように動けなかった。

 熱は日を追うごとに上がり、試合前日には40度近くになった。夜中に救急病院を受診したが、原因はわからず、医師からは「何かの感染症ではないか」と言われた。

 点滴を受けて翌日の試合に出場したが、その日のうちに香川県の実家で休むことにした。だが、その後も40度近い熱が続いた。「私は一体どんな感染症なんだろう」。そう思った。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら