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 スタジオジブリに密着したドキュメンタリー映画「夢と狂気の王国」(16日公開)を見ました。同業者2人から図らずも「“夢”はあるけど“狂気”の方がないなー」という共通した感想を聞きましたが、私は「“狂気”はなくても“影”が濃いところがいいですよ」と答えました。そう「光あるところに影がある」のです。「~まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった」と続けばテレビアニメ「サスケ」(1968年)の冒頭ナレーション。40代以上の方にはおなじみですね。

 がんを患う父の最期を追ったドキュメンタリー映画「エンディングノート」(2011年)の砂田麻美監督が、12年秋から約1年間ジブリに通い詰めて撮った膨大な映像を、約2時間にまとめた映画です。映るのは主に「風立ちぬ」の制作風景。ポスタービジュアルには宮崎駿さんと鈴木敏夫プロデューサーと並んで、「かぐや姫の物語」が23日から公開される高畑勲監督が映っていますが、高畑さんはあまり出てきません。ジブリに入り浸る白黒柄のネコ「ウシコ」よりたぶん出番が少ないです(ただし存在感は強烈です)。

 ジブリは宮崎作品にとりかかる度にドキュメンタリーが作られるスタジオですが、「風立ちぬ」にもNHKと日本テレビの取材チームが入っていました。更に砂田さんまで入って、宮崎さんやスタッフはうっとうしくなかったのかな?と要らぬ心配をしましたが、宮崎さんは砂田さんを気に入ったらしく、コンテを描きながら親しげに話しかけたり、夜のアトリエでぽつりぽつりと本音をもらしたり。この距離の近さが、後で触れるこの映画の圧倒的に感動的なクライマックスにつながりました。

 主役の声のオーディションを受…

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