右手中指の先を失ったのは、歩き始めたばかりだった1歳の頃でした。滋賀県に住む会社員上田知夏さん(32)は1985年、祖母が踏むミシンの革ベルトに触れてしまいました。成長するとともにその指を見られるのが嫌になり、人前では右手を握って隠し、引っ込み思案の性格も指のせいにしてきました。「こんなことはもうやめにしよう」と、高校卒業後、右足の指先の一部を移植する手術を受けることを決意。術後は気持ちが明るくなり、積極的に行動できるようになりました。――取材した記者の「ひとこと」とともに、『患者を生きる・手指の切断』の全編をお送りします。…[続きを読む]

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